2016-01-07

気難しい社長と販促グッズを作ってみた

今年の目標は「流されないこと」。けれど年明けそうそうブレブレ、流されまくりです。

でも、結果的に当初考えていたところにピタッとおさまり、アレッ?という感じです。具体的には今、販促物をつくっているんです。思った以上に大変でした・・。

自分の販促をつくるのが一番よい経験

自分の販促をつくるのは、あなたの販促をつくるとき役に立てればいいな、という思いからです。

製作にあたり、メーカーにいたころお世話になっていた業者さんに連絡を取りました。けれど、手法や納期で思った以上にできないことが多かったのです。他社でも聞いておかないと納期があぶない。そう思って5社で見積りました。「ビジネスにおいて1という数字は最悪 byダン・ケネディ」ってこんなことかしら?

結果、最初にやろうって思った業者さんにお願いしました。

実は何度も「できなかったとき迷惑をかけるから」って断られたんです。「わたしと仕事するの迷惑ですか?」って聞いたぐらいです。無理ばっかり言ったので・・。でも、心底迷惑かけちゃいけないって思ってくれてたみたいです。本当にいいひとだったんです。

その社長は70歳を超える職人気質な方。
日本国内はモノをつくる職人さんが年をとって引退して、業界がどんどん縮小しているそう。
「自分も会社を小さくしたんだ。もう引退してもいいんだ。だからめんどくさいことはやらないよ」って言っていたんです。

一方、中国生産が得意な大きな会社は
「どんな小ロットでも受けます。どんな手法でもできます。私たちはプロです」というスタンス。
サンプル(実績)もすぐ送ってくれるし、親切丁寧。納期以外は完璧でした。(中国は旧正月の時期可動しない)

国内生産の業者さんは3社見積りました。その中で一番、気難しい社長さんとやることになりました。理由は・・
昔からのつき合いとか、一番密に連絡をとったからとか、価格が妥当だからとか、信頼関係があったから、というのはあまり関係なくて。
信頼関係が大事って言うけれど、信頼なんて大概あるところに聞いているので。

社長にお願いした3つの理由

①「一番どうなるかわからない(でも信頼はある)」から

TVでも映画でも小説でも、どうなるかわからないから見てみたい。

あなたもそう思いませんか?

プラス、正直でいい人という信頼感。そのひとの電話から伝わる言葉は、人生経験からくる重みがあります。

②お互い応援し合える関係と感じるから

社長と話しているうち、応援というか現状のイケてなさを助けたいという問題解決思考が働くのです。自分と仕事しようがしまいが1ミリも風が吹かないところより、お互い補いあえる関係になれるかも、という期待感はいいですね。

③社長との間にストーリーが描けそうに感じるから

無駄にドラマチックを求める。PR担当にはもってこいのサガです。

けれど、この社長。
できないできない、というのでやめようと思ったんです。販促をつくること自体意味があるのかな・・
と思い始めたところ電話がかかってきて「できるよ」っていってくれて「じゃあやります」って。

なぜか毎回そうなんです。電話して「難しいことはあきらめました」っていうと「できるようもう一度聞いてみるよ」「いくつか試してあげるよ」と。

アレッ
アレッ?

別に計算じゃないんですよ?

自分の状況とやりたいことを全力で伝えて
他社でも聞いてやっぱりダメとわかって
あ〜自分が世間知らずなんだ、って反省して
「あきらめます」って言っただけ。

そうすると「やってみるよ」って言ってくれるんです。
駆け引きのテクニックじゃない。そんなの、コミュニケーションに熟練してる人にはバレますからね。

だから「わかりました。できないなら、しょうがないですね。」なんてすぐ言わない方がいいなって。だって、そんなこと言ったら相手に伝わらないんです。「あ、いいんだ」って納得されておしまいです。自分の「こうしたい」を、ものわかり悪くわがままに伝えると叶うこともあります。

言い合うときは心が折れます。でも「じゃあもういいです!」って思った後に仲直りすると、もっと仲良くなれる気がします。

というわけで、販促物は無事入稿。こんなに達成感があるのは初めてです。メーカーにいるときは入稿に特別な感情がわいたことなんてありませんでした。もう、できあがったものが失敗しようが納期が遅れようが、そんなことはどうでもいいです。

むしろ失敗策の方が面白いとさえ思います。残念ながら、ちゃんとできちゃうと思んですけどね。

どうか、ちょっとボロいモノができますように・・
もしくは、予想外に完璧なモノができますように・・

「効率よく問題なく」は良いこと。でも、本当にそれで良いの?

問題があった方が、より深く心に刻まれることは間違いないです。仕事にドラマチック必要?と思われるかもしれませんが、物語があることもビジネスに大切な一つなので。

ってことで、今年は「流されない」「あー、、やっぱり流された・・」「アレ?思っていたところに繋がった」という流れをつくっていけたら本当にいいな。

この数少ない販促物1号は、今のところ実態を公開しない予定です。あなたにもらってもらい、実物を見ていただけたらとてもうれしいです^^

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