2017-09-03

裏人生①

mil1

わたしのキャリアについて少し紹介してみます。

わたしは「絵本作家になろう」と思って美大に進学しました。

 

3年生からエディトリアルデザインという

ページ物のデザインを専攻しましたが

当時、一般的なエディトリアルデザイン(新聞/雑誌/書籍など出版物)には興味なく

「ブルーノ・ムナーリ」という

イタリアのグラフィックデザイナーであり絵本作家の研究チームに所属し

課題は一人、絵本を作っていました。

周りの人がすごかったので

他の人が選ばないものを選んだ、ともいえます。

 

みんなが就職活動を始めた4年生の5-6月、

わたしは実家のある静岡で教育実習をしていて完全に乗り遅れ

やりたいこと(就活)ができないこと、

就職先がないかもしれないことに焦りを感じました。

 

けれど、それでよかったんです。

乗り遅れたおかげで

絵本作家が社長を務めるキャラクターメーカーの

企画デザイナーとして働くことが決まりました。

採用された理由は

課題でつくった絵本でした。

 

社長が絵本作家という嬉しさや

提案がつぎつぎ商品化され、売れた・売れないがわかる面白さ

業者さんとのやりとりも、とても楽しかったです。

でも、何がよかったって

自ら絵本作家になりたいひとや

自ら会社を作りたいひとたちが周りにいたことです。

 

自分のやりたいことがある。

こういうひとの影響を受け、

自分もやりたいことを探求!

・・したわけではなく、

やりたいことがあるひとを心から尊敬し

応援するにはどうするか?

考えるようになったのです。

天才といた凡人の戦略

振り返ってみれば

昔から周りのひとと同じ戦略を取りませんでした。

末っ子のせいかもしれません。

兄は某国立大学法学部を首席で卒業。

新聞記者になったエリートで

姉は勉強はもちろん、音楽やスポーツも万能。

気遣いもできる優等生でした。

 

兄・姉と同じことをしても勝てるわけないのです。

じゃあどうするか?

自己重要感を持つには

同じ道を選ばないこと。

すごいひとと同じ戦略を取らないことです。

 

美術系に進んだら

大人しくしていたにもかかわらず

「美術系っぽくない!」

と、いつも目立っていました。

目立たないように生きていたんですけど・・

 

家族の中では兄が変わっていたので

特別な存在ではありませんでした。

むしろ普通すぎて恥ずかしかったです。

できる兄や姉、両親を心から尊敬していたし

自分は自分というふうに生きれることが本当にありがたかったです。

 

ひとと違う戦略を選ぶこと。

どうやったらひとを応援できるか考えること。

これは長年に渡って身についたものです。

両極を知ることで俯瞰してみれる

最近本当によかったと思うことが

いろんな経験をし

いろんな師匠から学び

光と影をみてきたおかげで

感情に流されずいつも冷静。

状況を俯瞰してみれるようになったことです。

 

両極を知らないと自分を俯瞰してみることができません。

両極を知らないと自分がどこにいるかわかりません。

すると他人のスタイルや他人の意見に流されてしまい

ブレブレになってしまいます。

 

両極を知ることで自分を見失うことなく

「どっちでもいい」

と自分への執着を手放し

冷静になれるのです。

やるべきことに集中できます。

 

ビジネスに感情は入れない

これは師匠たちから学んだ大切なことの一つです。

 

感情的になって良いことはありません。

感情的になったら5秒くらいで手放すことです。

 

制作物をワクワクした気持ちでつくるには

感情に左右されてはできません。

常に自分をフラットに保ち

楽しい気持ちでむかうこと。

 

そうすることで淡々と自分のやるべきこと、

できることに集中し

目の前のヒト・モノに集中し

全力で取り組むことができます。

そうやっていれば人生は必ず好転します。

影をみることでひとはより

強く光へ迎えると実感しています。

デザイナーはクライアントさんの代行業

「オンリーワン」

「競争するようなものはつくらない」

それは意識があればできるし

意識がないとできません。

 

といっても

特別なものを作ろう、とは思っていません。

デザイナーは作家ではないので

作品をつくるつもりもありません。

 

あくまでクライアントさんの代わりにつくる係りで

代行業だと思っています。

 

アイディアも自分一人で生み出しているのではなく

クライアントさんやコーチ・コンサルタントと話して思いついたり

既存のものからヒントをもらって形にしています。

 

大事にしていることは

クライアントさんやクライアントのお客さんが

ワクワクしそうなこと

やってみたいことを見つけ

質高くつくることだと思っています。

 

20年以上の企画デザイナー経験から

一般のひとより知っていることがあります。

いろんな視点でみることができます。

 

クライアントさんやコーチが

「こんなことがやりたい」といえば

自分はどんな提案ができるか全力で考えます。

 

当たり前のことですけれど

やりたい、といわれれば力になりたいし

やりたいことには力が出るし

やりたくないことには力が入りません。

 

クライアントさんのやりたい気持ちに応え

自分はどうやったら最善を尽くせるか

関わったひとと一丸になって挑戦します。

 

そうすると

1のものが何倍も良いものになる可能性があります。

クライアントさんを始め

自分も、一緒に行うひとも

本気になって取り組むからです。

 

これは最初から気づいたわけではなく

クライアントさんのサポートを始めて1年弱の今、

感じている感覚です。

 

手間を惜しまず良いものをつくろうと必死になったものは

エネルギーを感じるものです。

ひとは皆エネルギーを持っています。

エネルギーに満ちたものをつくると

クライアントさんもスタッフさんも

意識が上がります。


皆が自分の役割に全力になって

自ら成長します。

そのエネルギーはお客さんにも伝わる。

そう思っています。

 

そんな感じでお客さんとの繋がりをつくる

お手伝いをすることが

今の仕事だと思っています。

 

ここまで見てくださって、ありがとうございます。

また気が向いたら、つづきを書きます。

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