2017-07-30

なぜプレッシャーの中、老舗呉服店さんのサイトを完成できたか?

From 金光 香織 ※この記事は「メディアサイト作ってみた」用に書いた記事を転載したものです

2つ目のメディアサイト構築は

富山のおかもと呉服店さんです。

取りかかりからオープンまで5ヶ月でした。

 

創業107年の老舗ということもあり

とても緊張しましたし

責任も重く感じました。

 

自分の能力だけでは

全力を尽くしても最良のものは作れない。

そんなプレッシャーがありました。

 

なので、サイト完成までできる最善を考え

プロからアドバイスをもらうために奔走し

ようやく公開に至りました。

まだまだ理想でない部分もありますが

ひとまず公開を目標に制作しました。

 

具体的には、以下の方々から指導をもらいました。

 

・記事, LP→楠瀬健之氏(インフォマーケター、コーチ)

・会社概要→兄(新聞社元デスク、広報・マーケティング部経験有)

・写真→平林克己氏(プロカメラマン)

・キャッチ→長岡和男氏(楠瀬健之パートナー・戦略立案チームリーダー)

・記事内容→おかもと呉服店、3代目有紀子・慶子氏(この道54年の着物専門家)

 

その他、参考にしたのが

・コンサルタントさん(ファッションリーダー)、

・プロデューサーさん(出版のプロ)、

・放送作家さん(プロフィール構築)

・先輩コンサルタントさん、

・先輩セールスライターさん、

上記方々の存在も大きかったです。

 

不安すぎて相談してみた。その①写真のプロ

最も不安だったのが

写真のスキルです。

 

素人に毛の生えた程度の自分が

創業107年老舗呉服店の3代目に時間をもらって

もう作り手のいない希少な日本文化・着物を撮影する。

 

撮影者は自分で本当によいのか?

とても不安でした。

 

ある人に相談すると

「それは不安だね。

コミュニティメンバーに

写真が得意なひともいると思う。

助けを求めてみてもいいんじゃないかな」

こんなふうに、気持ちに寄り添ってもらいました。

 

また、ある人に相談すると

「大丈夫ですよ。

僕もクライアントの工務店の家の写真を撮りに行きましたよ。

ものすごく酷い腕、ってわけじゃないですよね?

だったら大丈夫ですよ」

このように、背中を押してもらいました。

 

2人のアドバイスからわかったこと。

それは

「自分は背中を押して欲しかったのだ」

ということでした。

 

やる価値があることは、わかっているのです。

 

写真を撮ることにより腕も上がるし

クライアントさんとお話しもできる。

今までにない体験ができる。

 

写真を撮ることは好きだし

やってみたい。

 

「でも、失敗するかもしれない」

「他のひとがやった方が、相手のためでは」

と心配になったのです。

本当はやりたかったのです。

 

背中を押してもらったわたしは

自分で撮影する覚悟を決め

撮影スキルのなさを心から恥じ

プロカメラマン平林克己さんの

写真講座に参加しました。

 

katsumi-hirabayashi

撮影:平林克己 / ヒラバヤシ写真の会 in 横浜

 

写真は、やっていればなんとかなるのです。 by 平林克己

この言葉に勇気をもらい

その時できる最善を尽くし

撮影に臨みました。

 

結果、

他の人にお願いしていたら体験できなかった

クライアントさん、ご家族とのお話しも沢山でき

やって本当によかったです。

 

kimono_1

ニューオータニにて撮影

 

kimono_2

ニューオータニにて撮影

 

kimono_3

ニューオータニにて撮影

 

kimono_4

富山おかもと呉服店にて撮影

 

okamotoyukiko

富山おかもと呉服店裏路地にて撮影

 

不安すぎて相談してみた。その②マスコミのプロ

撮影の合間とご飯の時間はずっと

ながらインタビューでした。

インタビュー書き起こしは大変だったけれど

自分の聴くチカラの無さがわかり

とても勉強になりました(˘̩̩̩˘̩̩̩)

 

インタビュー上手になろう。

そう決意できたのは

自分のダメさ加減をよく知ったからです。

 

インタビューをまとめると

膨大な量でした。

 

人の人生を語る上で

何を伝え、何を伝えないのか?

 

業界のこと。

家族のこと。

お客さんのこと。

 

「誰に」向けて書くか?

もちろん、お客さんに向けてです。

けれども何に響くか、

何に共感するか、

ひとによって違いますよね。

 

どこを削ってよいのか

とても難しかったです。

 

書き上げたものは素人が書いた感が否めないため

朝日新聞社でデスクをしていた兄に

見てもらうことにしました。

 

褒められるなんて1mmも期待していなかったけれど

一言も良いことを言われません。

ストレートで気持ちがいいです。

 

兎に角、良いものにしたい。

その思いが全てなので

率直な意見は本当にありがたかったです。

兄からは、こんなことを言われました。

 

誰に読んでもらいたいの?

ネットの時代、面白くないと最後まで読まない。

この人へのシンパシー(共感)を感じない。

具体的じゃないものは、興味をひかない。

あれもこれも、ごった煮。

 

メインテーマを決める。

①現在→②過去→③未来の順で書く。

大きな柱を3つ。

商売やっているんだから、言わなくていいことは書かない。

主観でなく、客観で書いた方が良い。

 

次の日メッセージで

またアドバイスをもらいました。

 

1、ホームページの中での位置づけを決める。

2、行数を半分程度に削る。

3、構成は変えず、1問1答形式にする。

これがもっとも現実的な改善策でしょう。

 

いわく

 

・改善しようとすると、素人にはキリがない。なので今の構成でいく。面白くない箇所は削除。

・女将のメッセージは、巻頭インタビューにする。スタッフ紹介とは分ける。

・のぺーっとしているから、質問形式に変える(雑誌で良くあるパターン)。主観で語っているから、テンポが悪い。

・兎に角「面白い」ことが大切。

面白いって何か?

聞いたとき「ヘェ〜」っていうようなことだよ


アドバイスを元に直したものを

また見てもらいに行きました。

 

プロと修正してみた

「半分程度に削る」

これが自分にはとても難しかったので

パソコンを見ながら一緒に修正しました。

 

どんどんどんどん削っていき

「いいねいいね!削るって気持ちいいね!」

「よし、ここも削るか!」

と半分以下に。

 

質問もちょっと変えるだけで、

ぐっとよくなりました。

「○○開発のきっかけは何ですか?」→「○○は話題を呼びましたね」

「いいねいいね!引き込まれるね!」

「そうだろ?インタビューは質問者との掛け合い漫才みたいになるんだよ」

 

プロから得た、文を削る8つのアドバイス

①できる限り文字を減らしテンポよく

②文章がのぺーっとしていると読まない。「これ読むか?」を常に考える。

③モヤっとしていることは明確に

例:着てみたいけど踏み切れない(なぜ踏み切れないか?書く)

 →着てみたいけど高価だから踏み切れない

④安易な質問は変える

例:「嬉しかったエピソードを教えてください」(安易な質問らしい)

 →「嬉しかったことは何ですか?」

⑤質問を軽く

例:「○○をして得したことは何ですか?」

 →「○○をして得したことは?」

⑥大胆に削る

巻頭インタビューなので。詳細を取り上げたいならリンクページへ

⑦どこにでもあるエピソードは面白くないので省く

⑧意外な質問をしてみる

例:子供のころ、着物を着て学校に行ったことは?


一緒に文章を修正してくれた兄は

難病のため体も動かず頭もあまり働かず

6時間、命をかけ一緒に完成させたインタビュー記事になりました。

 

プロが文章を直すというのはどういうことか?

体に刻み込まれるような

大きな価値を感じた体験でした。

 

不安すぎて相談してみた。その③セールスライティングのプロ

セールスライターの先生、楠瀬健之さんは

頭の悪い私のため

そしてもちろん大切なクライアントさんのため

月一のコーチングで1時間以上

LPの作り方講義をしてくれました。

 

プロに直に教えてもらうと

「自分のために時間をとって講義してくれたことは

ゼッタイ習得しなければ!」

という気持ちになります。

 

おかげでわたしの

初めてのLPが出来上がりました。

 

今までできなかったことができるようになりました。

 

お金を払ってでもやる価値のある

とても貴重な体験でした。

 

他にも

オウンドメディア、戦略、リサーチのプロや

着物の専門家から伺う話など

専門家を通しての視点がいくつもあり

自分の力だけでは到底できなかったサイトとなりました。

 

ここまで文章を読んでくださって

ありがとうございます。

 

公開中のサイトを見ていただけたら、とても喜びます。

↓↓↓

着物の教科書

kimono_no_iroha

 

楠瀬健之さんから講義を受けて作った、初めてのLP

↓↓↓

着物クリーニング【汗抜き】


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